硝酸不足が深刻化。原因とこれからに関して:購買部様、バイヤー様向け

追加:2022年6月の日産化学の発表によると15日をめどに製造を再開する見通しだと発表されました。当初、製造再開は7月末としていましたが、補修スケジュールの見直しなどにより前倒しになりました。

https://www.nissanchem.co.jp/news_release/news/plan_220513_02.pdf

日産化学hpより

2022年5月末に起こった日産化学株式会社の硝酸工場にて定修の際に発生したプラントトラブルの為、硝酸の出荷停止となる

硝酸メーカーは日産化学以外にも大手だとUBE株式会社、三菱ケミカル。
生産数は少ないが住友化学、旭化成なども生産している。

ただタイミングが悪いことにUBE株式会社も定修のため集荷制限中。
日産化学+出荷制限中のUBEの穴を埋めることができず、日本中で
硝酸が入手できない事態に。

すでに硝酸メーカーは出荷制限+新規引き合い、新規販売は中止している。
日産化学のみで硝酸を賄っていた需要家には大打撃

https://www.nissanchem.co.jp/news_release/news/n2022_05_16.pdf

日産化学hpより

目次

今後どうなるか

日産化学は7月末から製造開始予定。UBEも定修予定。それまではUBE,日産化学の在庫+他社の供給にのみ
経済産業省からも働きかけがあったため場合によっては大手2社の生産が早まる可能性はあるが、現時点ではなんともいえない

海外の硝酸メーカー(中国複数、韓国2社)から購入検討も可能だが
バルクシップ(船版タンクローリー)の多くはすでに7月までの運行スケジュールが決まっている為空きがない状況。

ドライコンテナにドラムか立米コンテナをいれて輸入する方法が現実的だが

またおそらく7月までの
スポット販売になるであろう可能性が高い案件のため
手間が多く、海外メーカーもやりたがらない。

サンプル出荷も劇物のためやりたがらない状況

ヨーロッパ、米国などでも硝酸メーカーはあるが船便のため納期が遅くなり、7月に間に合わないケースが多数。

影響がある分野

硝酸は自動車部品のメッキや電子部品の洗浄に使われ、自動車や半導体など広い業界への影響。

高純度の硝酸は住友化学、旭化成などから供給があるたが、そこまで純度が必要ではなく、大量に工業用の硝酸を使用する分野、自動車部品、製鉄、リサイクル、などで大きな影響がでる可能性がある

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